環境省と福島県への要望書

福島県の県民健康調査検討委員会が福島で発症している398名もの甲状腺がんの原因は放射能の影響ではないとしているのは、UNSCEAR 2020/2021報告書に依拠している事が主な要因である。UNSCEAR 2020/2021報告書には130か所もの問題点(被ばく線量矮小化、データ改竄・捏造等)がある事が明らかになっている。

そこで福島県(県民健康調査検討委員会、甲状腺検査評価部会、福島医大含む)に大阪大学・本行名誉教授の国際学会発表資料や解説音声、130か所の問題点リストを添付し、以下の要望書を提出した。

今後はUNSCEAR議長や事務局長にも提出していく。


ーー以下は環境省に提出した要望書(ほぼ同じ内容で福島県にも提出)ーー


環境大臣 浅尾慶一郎様 
cc環境保健部長 前田光哉様 
 放射線健康管理室  海老名英治参事官様
望月武参事官補佐様
佐々木参事官補佐様
田村正志参事官補佐様


【要望書】


 日頃のご尽力に感謝いたします。

130か所も問題点(被ばく線量矮小化、データ改竄・捏造等)もあるUNSCEAR 2020/2021報告書をこのまま放置し、この報告書に依拠した結論を出す事は、398名もの甲状腺がん患者への人権侵害であります。

 鈴木元氏の間違った論文がUNSCEAR 2020/2021報告書へ反映され、更に執筆者への間違ったアドバイス等、強い関与も明らかになっています。

 このUNSCEAR2020/2021報告書の130か所もの問題点を解説した添付資料3点はUNSCEAR議長や事務局長、2024 EAPS (European Academy of Pediatric Societiesヨーロッパ小児科学会でのポスター発表)や、3月に開催されたISEEの哲学倫理委員会、2024日本放射線影響学会(ポスター発表)、更に福島県にも提出しています。

鈴木元氏の、前回の甲状腺検査評価部会後の記者会見での間違った説明について、『鈴木元氏への公開質問(その1及びその2)』を提出していますが、本日現在、鈴木元氏からの回答はありません。 回答がないという事(反論できない)は鈴木氏自身が間違いを認めたという事です。

 昨年の日本放射線環境学会で、大阪大学本行名誉教授によってUNSCEAR 2020/2021報告書に130か所も問題点がある事が発表されましたが、そこに参加していた鈴木元氏からは質問も異論も出なかったとの事です。
その事は鈴木元氏ご自分の論文やアドバイスに依拠しているUNSCEAR 2020/2021報告書の130か所もの間違いを認めたという事になります。

 UNSCERA2020/2021報告書に代わる公正で中立な報告書の策定は必須です。
もはや甲状腺がんの問題に興味を持つ市民はUNSCERA2020/2021報告書を信頼する人は皆無です。また鈴木元氏や環境省に対する不信感も大きくなっています。

 一刻も早く、環境省、福島県、甲状腺検査評価部会及び健康調査検討委員会、そして何よりも福島医大の信頼を取り戻す為に、UNSCEAR報告書に依拠した結論を撤回いただきたくお願いいたします。

また、環境省からはUNSCEARに対しUNSCEAR 2020/2021報告書に代わる公正で中立な報告書の策定を要請してください。




この記事へのコメント