検討委員会・評価部会の運営に関する要望書

昨日、県民健康調査検討委員会に久々に参加した。相変わらず、検討委員会は堂々巡りの議論。何の結論も出せないまま・・・

委員の一人、室月氏は相変わらず、甲状腺検査は有害なので止めるべきだの意見。これに対し甲状腺検査を継続すべきとの意見は重富座長を含め今井氏、菅原氏、杉浦氏等4~5名が意見を述べた。重富座長が「福島の子供たちの不安を解消する為にも継続的に甲状腺検査を続けるべきだ」とまとめた。福島県の佐藤課長も同じような説明で決着?しかし、これを不服とする委員会から再質問や意見は出たが、主流は継続派は多かった。

記者会見(メデイアの記者からの質問受付が基本)の最後に、小生から「毎回要望書が出されているが、この要望書の取り扱いはどうなっているのか?」と一点だけ質問。質問の資格がないと止められたが発言。その後、アワプラの記者からも援護質問があり、佐藤課長が「要望書を考慮しながら議論されていると理解」といった苦しまぎれの回答。

記者会見が終了し、佐藤課長と担当者と短時間立ち話。佐藤課長に福島医大に代わる第三者機関の設立や、UNSCEAR報告書に130か所もの問題点の説明と、高村委員や室月委員の交代を再度を要望。※
※今回は高村氏と室月氏の交代の要望書提出(第三者機関の新設と環境省に委員排除も要求)

佐藤課長も担当者も小生から送付した資料は熟読・学習しており、問題点の本質については熟知していた。

そこで、今回は県民健康調査検討委員会と甲状腺評価部会の運営についてのみ、以下の要望書を提出した。15日開催予定の甲状腺評価部会から採用するよう要請した。


【検討委員会・評価部会の運営に関する要望書】


福島県県民健康調査課     2024年11月13日 
   佐藤敬課長殿
  cc県民健康調査検討委員会
    重富秀一座長殿、



日頃のご尽力に感謝いたします。

県民健康調査検討委員会は原発事故以降、13年間も主に甲状腺がんと甲状腺検査の在り方等について議論してきました。しかしながら370名以上もの甲状腺がん患者(手術後肺等への転移患者も10名以上(注1))が見つかっているにもかかわらず、『原発事故による放射線の影響は考えにくい』とする中間報告を出しています。

検討委員会は、ここ10年間以上堂々巡りの議論に終始しています。これでは非人道的であり、危機管理も無く、370名もの甲状腺がん患者は救われません。

そこで、まずは検討委員会や評価部会の運営に関し、以下要望いたします。

           【要望事項】

1.記者会見での記者達の質問は、記事にするための疑問を確認するだけの質問内容がほとんどであり、本質的な問題提起や質問からは程遠い。市民や市民団体の方が、問題の本質を捉えており、記者会見で市民や市民団体からも質問を受け付ける事によって、福島県や検討委員が本質的な問題点に気付く事になります。
検討委員会や福島県が更なる県民からの信頼を得るには、もっと市民との公聴会といった場面を記者会見の場で提供する事が必要です。
そこで、1時間の記者会見の後半の、少なくとも20分は市民や市民団体からの質問を受け付ける「広聴会」といった場を提供するよう要望いたします。


2.会議の議題に「その他」との項目があったにもかかわらず、座長は「その他」にまったく言及しないで終了してしまいました。「その他」について、座長は委員や事務局に意見を求める事が必要です。特に、毎回提出されている市民や市民団体からの「要望書」に関し、委員の意見を聞く等議論をすべきです。是非実行するよう要望いたします。





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