三春町の安定ヨウ素剤配布の経緯が明らかに

三春町で開催された、展示会と講演会『風しもの村、風しもの町』の初日に参加した。原発事故に住民に安定ヨウ素剤を配った三春町の勇断は素晴らしい。

三春町の住民パワーは今も素晴らしい。三春は東北地方最大の自由民権運動の中心地でもある。この住民の日頃の活動やパワーが議会や町を動かしている。

三春町に避難してきた大熊町と富岡町の住民の対応(連絡責任者)をしていたヨウ素剤に詳しい、大熊町の職員の知識をもとに三春町に提言した事により、町職員、町長の素早い判断と対応によるものと、住民(区長、組長)の素早い、責任ある行動による結果だ。町の職員と住民+大熊町職員の連係によるもの・・・

『風しもの村、風しもの町』でヨウ素剤配布に関し、三春の町民の声が以下から聴ける。4人目の元三春町長(伊藤寛さん39:00~)の話は貴重。
https://www.youtube.com/watch?v=6LeBiDF-96k

それにしてもヨウ素剤の配布が福島県(地域医療課)の独自判断で配布されていれば、甲状腺がん患者がこれほど増えなかったのではないか?福島県・地域医療課の責任は重大!3.11子ども甲状腺被ばく裁判等では福島県の責任追及をしているのだろうか?この裁判では被告は東電に絞っているはずなので、福島県の責任は今後も明らかにされないまま・・・

この反省こそ、今後全国で活かさなければならないのに・・原子力規制庁のヨウ素剤配布は未だに不透明(議論中?)のまま・・但し、40歳以上に適用しなかった事が本当に良かったのか?臨床・疫学からの検証が必要だ。

今、福島では高齢者の甲状腺がん患者が増えている。飯舘村民では亡くなった方もいる。当時飯館村にはプルームがどのように降ったのが、未だに闇に葬られたまま・・・

このパネルや福島大学の教授の講演でも指摘しているように、原子力災害伝承館の展示も事故原因究明結果に関する反省も無く、何を後世に伝えるのか?まったく伝承になっていない!あいまいのままに被ばくを矮小化しようとしている長崎大学・高村氏が伝承館の館長を辞任させる事で、真相解明にもつながるのではないか??

【原子力災害伝承館は真実を伝えよ】
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2024-07-29

以下はヨウ素剤の配布の混乱移管する記事。
◆京都大学の調査結果報告。
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2019-01-10

◆参議院の質問主意書(公明党浜田 昌良議員)https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/178/syuh/s178033.htm

答弁書:https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/178/meisai/m178033.htm

◆福島民報新聞記事
https://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2012/03/post_3383.html


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          【原子力災害伝承館展示パネル批判】
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