原発推進に反対する理由~パブコメ提出~

ようやく原発関連の4つのパブコメを以下提出した。今までツイッターで発信してたことに若干追記修正したもの。言いたい事を整理したもの。3つのパブコメは基本的には同じ。老朽化原発に関するパブコメはこの中から抜粋した内容。

パブコメに関する情報や提出の仕方は以下をご覧ください。老朽化原発の稼働延長や原子力ムラと岸田にNoを!反対意見数も大事。一言だけでもOK。
(締め切り:1月20日~22日)
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-01-11

【原発推進には大・大・大反対する!】

福島事故が収束していない中で原発事故の過酷さを忘れたのか!いまだに故郷に帰還できない住民、甲状腺がんに罹患し希望ある人生を奪われてしまった子供たち、1号機が震度6弱で倒壊に危機にもあるにも関わらず、絶対、絶対、絶対に老朽化原発の稼働などしてはならない。日本が壊滅する。

国民に命よりも電力会社の経営を優先する今回の決定には以下の理由で大・大・大反対する。電力需要ひっ迫は原発では解決しない。原発事故を経産省の不作為によって起こされたもの、至急以下の対応を実施する事で解決できる。原発はいらない。


【原発に反対する理由】

1.2020年の原発の純増設分は世界で35万kW。自然エネルギーは2億7830万kw。原発の782倍。原発の新増設コストは太陽光や風力の5~13倍(Bloomberg調査)。原発や石炭火力は高いというのが世界の常識。日本はその真逆を行く。日本の電気料金は高騰し産業の競争力は低下。日本は弱体化!

2.IEA:太陽光発電が新たなキング。世界全体で2026年までの5年間で、追加電源の95%は再エネで半分は太陽光。中国・インドで再エネ導入拡大。原発建設コストは当初の2~4倍に。
IPCC:太陽光と風力が圧倒的に安価で温室効果ガス排出削減ポテンシャルも大きい。原発は日本を貧国に!

3.原発への投資は再エネ投資と比べCO2排出削減は1/2~1/12で、その排出効果は15年~20年後に実現。原発は資金の無駄、かつ温暖化対策を遅らせる。原発は補助金頼み。その間に再エネ・省エネ・蓄電池のコストは低下。小型モジュール炉もコスト、工期、廃棄物、安全性、核拡散は大型炉と同じ問題を持つ。

4.
・日本は東西に長い。東西で300万kw増強に約1800億円。
・原発再稼働の安全対策費が、電力11社で5兆7000億円。
・5兆円で日本列島縦断する高圧直流送電技術の送電網で改革可能
・2000km離れた地点に1000万kwの大電力が相互送電できれば電力ひっ迫なく原発もいらない。

5.
・次世代型原発”「小型モジュール炉」は炉心溶融や核のゴミは従来の原発と同じ。
・出力が小さいほどkwあたりの発電コストは割高に。
・従来型原発の建設費は数千億円で、耐震設計向上の為建設コストはアップし発電コストは従来型の10倍程度の可能性も。


【原発推進派の妄想と嘘】

1.彼らは原発はCO2排出しない、コストは安い、安定電源との妄想が酷い。
2.原発コスト計算も分母(原発の稼働数や稼働率を水増し)を大きくし、分子を小さく見せる騙しのマジッシャン。
3.高レベル放射性廃棄物や放射能汚染による健康被害は無視。
4.原子力小委員会は『原発の運転期間延長や、次世代型原発の開発ばかりに議論集中し、放射性廃棄物対策は置き去り。

5.再処理工場稼働は見通せず、MOX燃料を使える原発も現状で4基。核燃料サイクルの破たんは明白にもかかわらず、その是非は議論なし。
6.原発依存のリスクは語らない。ミサイル攻撃に会えば、日本は破滅。原発ゼロが日本の安全保障。

7.原発がCO2を抑えるという言説は間違い。原発建設時のコンクリートの大量消費、ウラン掘削時からの原発のライフサイクルでのCO2排出量は天然ガスのコンパインドサイクル発電の1/2程度。廃炉作業でもCO2排出。

8.ウラン加工時や再処理時には膨大な放射線が放出される。
9.ウランも海外依存。価格も高騰の可能性。準国産にはならない。
10.次世代革新炉の商用化は15~20年先。温暖化対策にはならない。
11.彼らは宗教信者と同じで科学的議論はしない。自ら検証しない。原子力ムラが日本を破滅させる!


【次世代革新炉は日本を破たんさせる!】
~経済的にも時期的にも技術的にも破綻~

1.原発の新設、増設はしない。原子炉等規制法を改正して、民主党時代に色々と障壁を乗り越えて、40年廃炉の原則を決めた。岸田総理はこの原則を無くして、原発の寿命を引き延ばし、さらには新型原子炉の実用化も進めようとしている。ゼロの実現に向けて、原則を無くしてはならない!

2.次世代革新炉は炉心溶融や核のゴミは従来の原発と同じ。出力が小さいほどkwあたりの発電コストは割高に。従来型原発の建設費は数千億円。耐震設計向上の為建設コストはアップし発電コストは従来型の10倍程度の可能性。
電気料金は上がり日本産業は弱体化し国民生活も貧困化。新型革新炉は日本を破たんさせる!


【電力ひっ迫について】

1.日本の電力需要は2007頃をピークに急激に低下。2021年は2007比で15%も低下。(原発16基分。稼働率70%なら23基分相当)2050年は少子高齢化で現在よりも更に22~25%(更に約23基分、稼働率70%で33基分)の低下予測。発電設備の増加は不要で、原発ゼロで問題ない。

2.電力ひっ迫は発電設備の増強では解決しない。原発を増やせばその分火力の廃止や停止する。結局供給量は変わらない。 冬場のひっ迫は東日本。電力が余る西日本から『輸入』で解決。東西の周波数変換所の容量増やし北海道から九州までの連係線強化で、数時間の電力ひっ迫は解決。サボっていたのは経産省。

3.日本列島は南北に長く、北海道と九州では気候が違う。日本中で電力の連係ができれば、どこかでひっ迫が起きても電力は送れる。設備も効率よく使える。フランスとドイツの電力輸出入と同じ事。震災以来原発につぎ込んだ5.7兆円を使っていれば電力ひっ迫は起こらなかった。すべて経産省の不作為だ。


【老朽化原発の稼働延長には大反対!】

福島事故が収束していない中で原発事故の過酷さを忘れたのか!いまだに故郷に帰還できない住民、甲状腺がんに罹患し希望ある人生を奪われてしまった子供たち、1号機が震度6弱で倒壊に危機にもあるにも関わらず、絶対、絶対、絶対に老朽化原発の稼働などしてはならない。日本が壊滅する。国民に命よりも電力会社の経営を優先する今回の決定には以下の理由で大・大・大反対する。

1.原発には、1000万点の部品が使われている。その認識をも確認したが、山中委員長は規制庁に確認してと。配管の総延長距離は120km、5万本。延長申請でどれくらい確認して何本増えるから厳しくなると言うのかを聞いても、今は大枠を決めるところと。制度設計がズサン。

2.原子炉は配管の化け物。原子炉は稼働から40年以上経過しているものもあり、11年以上も止まっている。40年前に製造され倉庫で11年間眠っていた自動車が、フルスピードで高速道路を走ったらどうなるか?11年間止まっていた原発を再稼働させた例は世界にない。

3.車の整備不備で事故が起きても、個人の責任であり、事故の規模も小さい。原発が60年稼働させ劣化が原因で事故が起きれば、多くの日本人の命や生活が奪われる。誰が責任がとるのか?少なくとも電力会社は責任を取らない立て付けになっている。国も無責任。原子力ムラは知らんぷり。これでいいのか!

4.原発の部品数や規模は車とは比較にならない。車はマニアルに沿って車検する。40年以上使用する車はない。しかし原発は60年使用するという。ボルトや配管の劣化は甚だしい。隠れた部分の全てのチェックは不可能。開発した専門家も無理だと。東電や他の電力会社がそこまで信頼できるとは思えない。


5.10年間も運転していない車はエンジンも車体もぼろぼろで廃車同然。原発も同じ。海に近い原発の配管は錆で劣化。このような原発を再稼働させ、休止期間は運転期間から除き、更に20年間延長するという。やっている事は犯罪的だ!原子力ムラの基準は科学とは大きく乖離し、無責任極まりない別世界だ!

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