原発コストはフェアでない!

原発コストを7.9円/kwと算出した
原子力委員会の小委員会の座長に質問したところ
以下の回答が届いた。

質問は以下
http://nimosaku.blog.so-net.ne.jp/2015-04-04

 
     --回答ーー

原発の経済性については、2012年のコスト検証委員会の報告書、
8.9円/kWh+0.1円/kWh(原発事故賠償額が1兆円上がるたび)という
結果をもとにしています。詳細は下記の報告書をごらんください。
あくまでも新たに建設した場合のモデルプラントを
想定したコスト比較です。

http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/npu/policy09/archive02_hokoku.html

http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/npu/policy09/pdf/20111221/hokoku.pdf 


1.事故の確率:事故の確率は考えて居ません。
共済組合方式での負担コストを考えて居ますので、格率では計算していません。
かならずいつかは起きるという前提で、その負担を現存する原発で負担する、
という考え方です。
事故が起きなければ、負担率は減少しますし、基数が減れば負担率は上がっていきます。
この時は6兆円の事故コストを48基、70%稼働率、40年寿命の発電量で割っています。

2.稼働率;ベースは70%ですが、30~90%まで計算しています。
当然、稼働率が上がればコストは下がり、稼働率が下がればコストは上がります。
2004年の時は80%で計算しましたが、今回は70%がベースになっています。

3.損害額:原子力損害賠償機構のあの時点での総額をベースにしています。
詳細は報告書をご参照ください。
現在の見積もりは10兆円ほどになっていますので、8.9円から0.4円ほど
上がっているはずです。
ただ、福島事故のコストをそのまま使うのではなく、モデルプラント1基が
事故を起こした場合、としているので、多少の補正をしている可能性があります。

4.廃棄物処分のコスト算定期間は300年だとおもいます。
埋戻しした後は、管理が不要となるためです。
回収可能性を今後考えるようになり、この管理期間が延びる可能性もありますが、
コストは割引率を使うとほとんど上がらないとおもいます。

5.核燃サイクル費用:当然含まれています。

以上、これまでも説明してきたつもりですので、ご確認ください。
コストの見積もりは前提条件で大きく変わりますので、60兆円の事故コスト、
事故確率を高く見積もれば、ご指摘のように発電コストは高くなります。
事故コストの見積もりには100兆円という数値もありましたが、根拠が曖昧
(死者が数千人という前提もありました)で、採用することにはなりませんでした。
検証委員会の先生方も了解ずみです。

よろしくおねがいします。


しかしながら原発コストの算定方法はフェアでなく
極めて政治的に算出したように感ずる・・・
従い、以下再質問した。



×× ×××さま

大変お忙しい中、丁寧にご回答いただきありがとうございます。
検討資料をもう少し読み込んでみますが、やはり小生にとっては、
7.9円/kwhという原発コストは全く納得いくものではありません。
現状としての疑問は以下です。


1.8.0円では無く7.9円という数字にも政治的な匂いがするものです。
  経産省の役人の意向や審議会のメンバー構成が経産省(内閣府?)の
  意向による選任だとすると、公平性に欠けているものと思えるものです。
  7.8円の数字(条件は無視)が一人歩きしてしまっている事は、当初から
  経産省が目論んでいた事が成功したというように小生には感ずるものです。


2.現状の原発コストでは無く、新規に作った原発を対象としている事に
  よって、稼働率を大きく設定している事に違和感を覚えます。
  国民もマスメディアも現状のエネルギーコストと勘違いしています。

   現状の50基の稼働率は0%であり、今後もせいぜい30~40%で
  あると考えます。稼働率を70%とするのは原発コストを過小化する
  ものです。これは国民を騙す事に繋がりませんか?

3.放射性廃棄物の処分費用は処分方法も決まっていない状況で
  保管期間や処分費用は過小に見積もられていないでしょうか?
  コストの中の内訳にはこの項目が見当たりません。

4.廃炉費用の680億円は小さすぎではないか?1000億円とも
  言われていたはずですが・・・放射性廃棄物の管理費用は
  含まれていますか?
  今頃になった経産省は廃炉費用を電気料金に上乗せすると
  言いだしています。経産省はやりたい放題です。


5.事故リスク対応コストや政策経費が稼働率によって数字が
 異なるはずすが一定である事が理解できません。

6.比較表の中で核燃料サイクル費と燃料費が明確になっていません。
  核燃料サイクル費が故意に削除?されています?

7.表中の割引き率の意味が不明です。



原発のコストは極めて重要な要素であり、このコスト如何では原発は
ベースロード電源にはなり得なくなるわけですから・・・

条件によって原発コストに大きく影響するのは
①事故の損害金額(どう評価するか?)
②事故の確率の評価(どう評価するか?)
③原発の稼働率(どう評価するか?)

この数字を都合の良いように仮定し算出すれば、コスト比較の公平性が
損なわれます。以上よろしくお願いいたします。


×× ×

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック